about
イベント運営学校について
イベント運営学校とは
小中学生が打ち合わせ等を重ね、イベントを運営します。参加費設定・収益の寄付先、インストラクション、受付、イベント進行、会場準備や片付けなど社会とつながる「ホンモノ体験」を通して、自信やプレゼン力をつけ、達成感を味わうことで、「やってみたい」という挑戦する気持ちを育みます。
「やってみたい」を育む学校
イベントを仲間たちと運営していく。プロジェクトを成功させるという目標に向かいながら、自分が「やってみたい」ことを体験していく。イベントでは、お客さんに喜んでもらえるホンモノ体験をする。そこには次の「やってみたい」が生まれます。子どもたちの小さな「やってみたい」が大きな「やってみたい」へと育まれます。将来、自分の本当の「やりたい」ことを見つけるためには、小さな「やってみたい」をくり返し体験することが大切と考えています。受験前や就職前に突然やりたいことを考えだすのではなく、早いうちから自己理解を深める。小さな「やってみたい」ことを大切にするため、少人数制の学校としています。
「学びたい」を育む学校
社会とつながる「ホンモノ体験」。その体験の中から学ぶ目的を見出すことができます。また、勝手に学んだり、学ぶ楽しさに気づいたりすることもあります。例えば「参加費の設定」について考えると、定員が何人かによって、参加費をいくらにする必要があるのか、当然収支の計算が必要となってきます。また、収益を寄付するために、寄付先の候補の団体のことを知ります。どんな方たちが困っているのか、どんな方たちを支援していきたいか、社会貢献活動をすることで、より社会に目を向けるようになります。
「自分を大切にする」学校
イベント運営学校のルールには「自分を大切にする」があります。周りの子のことを考えすぎて、自分のやりたいことが言えない、つい遠慮してしまう。日本社会は良くも悪くも、周りのことを優先的に考えてしまいます。自分の気持ちをすぐに言えるタイプの子はいいですが、中には自分の正直な気持ちを置き去りにしてしまう子もたくさんいます。自分の考えがが叶う、叶わないとは別に、その気持ちを聴いてもらえることで、受け入れてもらえたという気持ちになります。安心安全な環境で、自分を大切にすることで、仲間も大切にしていきます。
ファシリテーター

内田琢也(うちだけのIKIKATA 代表)
中学校、日本人学校、小学校と15年間教員を務め、大人も子どもも自分らしく生き生きとした社会を目指すため、2022年3月に退職、その後独立し「うちだけのIKIKATA」を起ち上げる。
自分の生き方を探求する〜新しい生き方の選択肢〜
「自分らしいイキカタを考える学校」
や小中学生を対象とした「イベント運営学校」など、ワクワク生きるための活動を手掛ける。
NLPプラクティショナー
生き方コーチ
ボ育てラボ所長(※ボ育て=ボードゲーム×子育て・教育)
TEACHER’S CAFE オーナー
子育てからヒント
私の息子は家で「お仕事」をしています。お手伝い(家事)ではない、お母さんやお父さんにとって喜ぶことを提供してくれたとき、その価値の対価として、実際にお金を支払っています。子どもが自分で買い物に行き、仕入れをしたり、お金の収支計算をするため帳簿をつけたりしながら、社会に目を向ける体験をすることで、学んでいく様子を感じ取ることができました。(おかげで幼児のときから、小学1年生から場合によっては高学年の内容にも興味を持ち、算数はとても意欲的です)そのような体験の中でうまれる次の「やりたい」。やっぱり目的があると、勝手に学んだり、学ぶ楽しさに気づいたりすることができる。私自身、学生時代はさせられる勉強が苦痛でした。しかし、大人になり様々な体験を通して、学びたいと思えることが増え、自分から学びたいことを学ぶようになってから人生が豊かになっていきました。
学校現場では
私は、小学校、中学校、日本人学校で15年間教員として勤めていました。学校現場は忙しく、それは先生だけでなく、子どもも同じ。次々に押し寄せてくる教科の学習や行事。先生もそれに取り組んでいくのに必死で、時間に追われる毎日。クラスの人数は多く、理想の教育内容と、程遠い状態。さらに新たな取り組みが増えると、先生の仕事はたし算式に増えていきます。すると余裕も無くなる先生たち。効率的に回すために、先生たちのたくさんの指示が飛び交っています。それも当然、限られた時間の中でやることが多い中、指示がないとクラスはすぐにガチャガチャになってしまいます。しかし、指示ばかりの中、未来の社会で活躍できる人材に育つのか。やはり指示が多くなると子どもたちは受け身になってしまいます。しかし、限られた時間の中では、みんなの意見はしっかりと反映されず、どうしても一部の人の意見になりがちです。 私自身、クラスで話し合いたいことは本当は盛りだくさんありました。実際、子どもたちの話し合いの場を設けてきましたが、やっぱり時間が足りないのが現状。「どうするのか?」「どうしたいか?」しかし、40人近くいる中、限られた時間では、やはり充実した話し合いには及びません。正直な気持ちが置き去りになってしまっていた子もたくさんいたことでしょう。
時代の変化に対応するために
私自身が社会の変化に目を向けることを、30代後半になってから意識してきました。何が社会で起こっているのか。これからどう変化していくのか。すると教員経験を重ねれば重ねるほど、自分の理想の教育とはかけ離れていく。今の日本の教育システムや、やらなければならないことが盛りだくさんの学校現場では、自分ができることに限界を感じ、退職しました。それなら、自分でそんな場を作りたい。そんな中から考えたのが子どもの手で企画する『イベント運営学校』。できるだけ子どもたちの想いが届きやすいように少人数にし、子ども自身が自分を大切にしながら、仲間のことを大切にできるようにしています。そして、社会とつながる「生きた体験」を提供することで、子どもたちの「学びたい」「やりたい」と思えるきっかけの場をつくっていきたい。それが『イベント運営学校』です。